大阪中之島「モネ 連作の情景 」で新たなモネを知る

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今回の大阪でのモネ展は、世界各地の美術館からモネの連作を始め、モネの代表でもある睡蓮に至るまでのさまざまな作品が集結することもありワクワクな気持ちで”モネ 連作の情景”へ行ってきました。

まさに「あなたはモネに包まれる。」でした。

おすすめ観覧方法

会場内で美術館のスタッフの人は「どの作品からでもご覧になれます」とおっしゃっていました。

レジ名の順番通りに展示しているわけではありません。

レジ名の番号と展示作品の番号を確認する必要があります。

まず、サーっと一回観て再入場は不可なので、出口手前で戻って、気になった作品をじっくり見るのもいいかな?と思いました。

モネ 連作の情景|期間・場所・料金

  • 期間   2024年2/10(土)〜5/6(月・振替休)
  • 休館日  月曜日(但し2/12,4/1,15,22,29,5/6は開館)
  • 会場時間 10時〜18時(入場は17時30分まで)
  • 場所   大阪中之島美術館 5階展示室
  • 料金   大人2500円 高大生1500円 小中生500円

 JAF会員証提示で割引あり。

  • 駐車場  数台分

大阪中之島美術館 · 4.4★(2981) · 美術館
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目3−1

5つのエリアにて展示

モネといえば「睡蓮」の絵が有名です。

そのため、実際観覧者の中で「えっ?睡蓮は?どこ?最後かな?」という声を館内で聞きました。

はじめに 連作とは・西洋絵画の流れ

連作とは↓

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネは、ルーアン大聖堂や積みわらなど、特定の画題を異なる季節や時間で複数枚を描く「連作」を手がけている。

webサイト:美術手帖 

西洋絵画流れをざっくりと↓

ギリシャ・ローマから中世のゴシック。

ルネサンス、バロックそしてフランス絵画のロマン主義や古典主義、写実主義から印象派という流れがあります。

モネは印象派の代表です。

それぞれの章で私が気になった作品についてご案内します。

1章 印象派以前のモネ(1864年〜1871年の作品)

この頃は、伝統的な表現方法で描き認めてられて、パリのサロン(官展)に入選することが重要でした。

特に「ルーブルの河岸」はそれまでの技法に忠実。

モネの妻と息子の昼食の絵から変わったようです。

私は、この「昼食」の絵🖼️がとても印象に残りました。

執事らしき人と部屋に陽の光が差しこむようすは、ついじっくり鑑賞してしまいました。

他の絵に比べて動きがあり、光と影が昼食での会話が聞こえてきそうな作品です。

今回の展覧会で、モネの初期作品を知ることができました。

第2章 印象派の画家、モネ(1873年〜1886年)

「ヴェトゥイユの教会」のセーヌ川の水面に映る教会の絵は、水面に反射する光はもちろん風景を印象的に表現しています。

作品を制作するためにセーヌ川にアトリエ舟を浮かべていた舟の絵も、川の様子と舟の存在がとても興味深いものでした。

絵を描くアトリエ舟からの眺めが岸から見える風景と違ってくるのは当然です。

第3章 テーマへの集中(1881年〜1898年)

ポスターにもなっているメトロポリタン美術館所蔵の「ラ・ランヌボルト(エトルタ)」「エトルタのラ・マンヌボルト」は、ついついゆっくり観覧してしまいました。

2つの作品の光の角度や色の違いも興味深いものでした。

ニューヨークに行かずとして観覧できるとはありがたいことです。

中之島美術館ポスター

第4章 連作の画家、モネ(1884年〜1904年)

会場入り口のポスターにもなっている連作の代表の「積みわら」「積みわら、雪の効果」など、今回の展覧会のように連作として展示されていると、作品を描いた時間の違いなどをうかがうことができるので、それぞれの作品のパワーを感じました。

今回、展示されている「積みわら」を過去に倉敷の大原美術館で見たことありましたが、当時は単にのどかな田舎の風景だなあと思っただけでした。

第5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭(1886年〜1925年)

最後のエリアでは、2作品を除いて撮影可能でした。

モネが自宅の庭に睡蓮の池を造ったことは有名ですが、制作時期や光の角度によって、睡蓮を題材にしても全く違った作品になっているのでとても面白いところです。

「睡蓮の池」は、撮影禁止の作品と構図も似ているけど、彩色が違って見えました。

中でも私は「藤の習作」の色合いに惹かれました。

今回の作品展に行く前に、出会えてたらよかったと思うモネについての本を見つけました。↓

モネに惹かれるわけ|私の場合

私が初めてモネの作品と出会ったのは、岡山県倉敷市にある大原美術館。

モネの本物を観た時の感動は、今も覚えています。

次にモネの作品に出会ったのは、香川県直島にある地中美術館。

地中美術館のモネの作品の部屋には、巨大な睡蓮の作品がありますが、その部屋には照明がないのです。

自然光のみで展示している意味をこの度の展覧会で理解できました。

季節や時間、天候によって違って鑑賞ができます。

1867年の第2回パリ万博で日本画が紹介され、日本の浮世絵にモネが影響を受けたと言うのも、私がモネの作品に惹かれる理由だと思います。

大阪中之島美術館の魅力

大阪中之島美術館の建物もとても興味深いものです。

吹き抜け感と外部からの光が楽しめる建物。

また、ゆっくり観覧したいです。

モネ 連作の情景展のメニューも用意されてました。

平日でしたが、かなり並んでいました。

まとめ

・モネの作品を一度にたくさん見れるので、アート好きはぜひ訪れて欲しい。

・モネといえば睡蓮ですが、連作も有名。

・モネは、日本の浮世絵にも影響を受けた。

参照書籍:「ビジュアル版 一冊でつかむ西洋絵画」 

発行所 株式会社河出書房新社

監修 岡部昌幸 発行者 小野寺優

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