六甲山の紅葉の美しい時期に鑑賞する事ができました。
よく「現代アートってわからないわ」という声をよく聞きます。
この素直に分からん?という気持ちを素直に声に出すだけでもいいと言います。
この度、六甲ミーツ・アート2023 最終日 11月23日㊗️に体験してわかることがありました。
現代アート作家さんとの出会い
最終日のためか、作家さんと会ってお話することができました。
作品はこちら↓
武蔵野美術大学の建築科を卒業後、現代アート作家として進むことにされた加藤みいささんのお話をうかがいました。
彼女のことばで、印象的だったのが
👩「現代アートってホントに門戸が広いのです。それぞれの立場や職業の目線から作品をみてもらえるのがいいのです。」
実際アート作品を前に
たまたま同行した友人たちの職業が土木、建築、メーカー職。
🧓「この鉄の棒は誰が溶接したの?」
👨🦲「この風船みたいな素材は?厚さは何ミリ?」
👳♀️「この鉄の枠の下だけなぜ草が生えているの」
お互いにえっ?そこ気にする?などと、それぞれ気になるところが違って会話が弾みました。
現代アート鑑賞は、体験して感じればいいという風にいわれていますが、まさに「これ!」作家の加藤さんがおっしゃていること。
作品を通して鑑賞者がそれぞれの立場で気になるところを観ることが現代アートの楽しみ方なのだということがわかりました。
さらに、この作品は触ってOK‼️
水を入れたばっかりの時は、PVC塩ビの風船がパンパン。
日にちが経つとこの風船が伸びてぷにょぷにょに柔らかくなります。
ぷにょぷにょも心地良いのです。
👩🦰「わぁ〜ぷにゅぷにゅで柔らかい〜」
見たらガラスみたいなのに触ると柔らかい。この感覚が楽しいのかも。
触って温かかったり、日の当たらないところはちょっとひんやり。
見た目との違いにドキッとしたり、納得したりが鑑賞の楽しみ方ということがわかりました。
つまりは新しい発見💡
また、いっしょに鑑賞した人との感じ方の違いや視点の違いに気づくことが、現代アートの素晴らしさということ。
ひそかに対話型アート鑑賞を楽しんでいました。
現代アートと対話型アート鑑賞の相性がいいことを実感しました。
六甲ミーツ・アートの魅力
六甲ミーツ・アート芸術散歩は、晩夏から晩秋に毎年六甲山で2010年から開催されています。
2023年8月26日〜11月23日の会期で「風の教会」「六甲山高山植物園」「ROKKO森の音ミュージアム」「六甲山芸術センター」の有料エリアと「六甲ケーブル」「トレイルエリア」「六甲ガーデンテラス」「六甲山ビジターセンター」「六甲山サイレントリゾート」「六甲有馬ロープウェイ」「旧六甲スカイヴィラ」の無料エリアの会場で開催されました。
六甲山の立地の良さ。
関西の町から車でもバスでもケーブルやロープウェイを利用して手軽に登れる自然豊かな山⛰️
もちろん年中ハイカーも多く、またケーブルなどを利用しながら、ハイクする人も多い山⛰️
その自然豊かな環境でアート作品の展示。
実際、作家の柴田まおさんから「夏から秋にかけての展示なので、周りの様子が変わるので、同じ作品でも違って見えるのです」と夏の頃の展示作品の写真をスマホで見せてくださいました。
①自然と作品の調和が魅力
②季節により作品の違いを味わえる魅力
③若手作家さんの作品に出会える魅力
④毎年開催されていることが魅力
⑤アクセスがいい魅力(車でもバスでもケーブルでも歩いてでも観に行くことができる)
六甲ミーツ・アート期間以外でも
【風の教会】は、建築家 安藤忠雄さんの設計の建物は安藤建築を味わうことができます。
安藤忠雄さんの作品は、香川県直島の地中美術館をはじめ関西には兵庫県立美術館やこども本の森中之島や神戸などたくさんあります。
【六甲枝垂れミュージアム】は三分一博志(さんぶんいち ひろし)さんの設計の作品は、六甲山からの眺望も同時に鑑賞できる作品です。
三分一博志さんの設計された作品は香川県直島にThe Naoshima Plan 「水」や岡山の犬島精錬所美術館もあります。
お二人ともまわりの自然との調和を大切にしたアート作品。
六甲山は、瀬戸内海国立公園の六甲地域です。
山と海とアートを全身で体感してみてください。
答えのない現代社会を生き抜くヒントとして現代アートを鑑賞することが大切なのでは?と感じたひと時でした。
今回「現代アートは、わからない」と敬遠せず、自分の視点でじっくり楽しんだ私のレポートです。
2024年も開催予定
六甲ミーツ・アート2024 beyond
2024年8月24日(土)~11月24日(日)
ROKKO 森の音ミュージアム ほか