サントリー1万人の第九への道のり|62歳の挑戦

エッセイ

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私の中のサントリー1万人の第九

「サントリー1万人の第九」は、学生の時から気になっていました。

第一回の頃は、関西に住んでいたため「第九とか歌えたらカッコいいだろうなぁ。でも、そんなのに出るには、きっと合唱部とかの経験者ばかりなんだろうなぁ」と憧れるだけで諦めていました。

そんな時、zoom で繋がった方が昨年「サントリー1万人の第九」に参加したことを知り、40年間抑えていた私の思いがムクムクと湧き上がってきたのです。

コロナ禍は「1万人の第九」もリモートと現場は人数制限して2000人で開催されたそうですが、そのおかげというのもおかしな話ですが、リモートレッスンやオンラインレッスンという形でレッスンも受けることができるようになり、地方に住む私にもChanceがあることを知りました。

1万人の第九へまず一歩

ひとまず、なんだかんだいっても応募してみないことには、始まらないと思いポチッと公式ページから応募しました。

ひとまず、5月下旬にサントリーの「フロイデ倶楽部」の登録をしました。

もちろん無料です。

5月29日に合唱団へ応募してみました。個人での応募です。

学校や合唱団、お友達、家族で申し込むこともできます。

2023年は6月30日午後5時合唱団参加の〆切でした。

7月14日に当選のメールが届きました。

調べてみたら、4倍という情報もありましたが、毎年出ている方もいるので、⒈5倍くらいのようです。

7月21日までに入金手続きをして、楽譜とネックファンも申し込みました。

参加料は11,000円です。(大人) U25の方は3,300円です。

ネックファンは1,500円。

25歳以下の方はネックファンも料金に含まれています。

支払いはクレジット💳かコンビニ払いです。

楽譜は、1,100円。送料が275円で郵便振替での支払いでした。楽譜に関しては、自分で持っているものがあればOK。ネックファンの指定のものと機能が同じであればOKです。

ネックファンに関しては、感染対策のため歌った時の呼気をファンで上に飛ばして、大阪城ホールの天井には強力な換気システムがあるため、そちらに呼気(ウイルスなど)を吸収するためです。

今回私は初めてのため、楽譜とネックファンの料金を含めて合計13,875円で1万人の第九のレッスンを受けることができました。

レッスン会場の申し込みがあり、地方の人は優先的にオンラインレッスンが受けれました。

関西や関東の方は、近くの会場レッスンを第3希望まで申し込んだようです。

会場レッスンの方で仕事をしている人は、欠席してもオンラインレッスンで補習することができます。

つまりオンラインレッスンができて、地方の人だけでなく、現役で仕事をしている人も「サントリー1万人の第九」に参加しやすくなりました。

いよいよオンラインレッスン

8月15日はオンラインレッスンの初日でしたが、急遽休講になり、22日が初日になりました。

会場レッスンもオンラインレッスンもトータル12回のレッスンのうち、10回以上受講しないと当日大阪城ホールへ参加することができません。

22日19時30分はドキドキハラハラ💓

途中でWi-Fiの常態が悪くなったらどうしよう。そのため最悪スマホでも受けることができるよう準備していました。

オンラインレッスンは梅田会場の様子生配信でYouTubeで見ることができます。

ふつうのYouTubeからではなく、MBSの公式サイトで10,000人のフロイデ倶楽部から、ログインして見ることができます。

初回休講になった分は9月12日に補講がありました。

梅田会場は松原友先生でとても楽しく、でもポイントはビシッと抑えてくださりとてもわかりやすくありがたかったです。

ピアノ伴奏は、羽田先生で毎回素敵なピアノ伴奏に感動していました。

会場レッスンの方は、毎回こんなに素敵なレッスンを12回も受けることができるなんて羨ましい〜🎶

レッスンの最初と最後に文字を場面に表示してくださり、その文字をレッスン終了後に公式の画面から送信するというかたちのもにです。

オンラインレッスンと言っても、zoomではなく梅田の会場レッスンのライブ配信を見ながらのレッスン。

最初、zoomみたいにこちらの様子も先生に届くのかと思いきや一方通行。

ただチャットで質問は可能です。途中で私たちからのチャットの内容に先生が答えてくださります。

同時に1,000人以上の人がライブ配信を見ていることに驚きました。

チャット間でもあいさつや質問が飛び交い楽しかったです。

地方から大阪城ホールへ向かう方は、どれくらい時間がかかるか?とか

当日のお昼ごはんは?おにぎりとかパン持参とか

白ブラウスのしたは、ヒートテックがいいか、どうか?とか

2時間のレッスンもあっという間です。

私は、初めてだったし、地方だったのでオンラインレッスンは大変助かりました。

アルカイックホールでのリアル佐渡練

佐渡裕先生が総監督でリアルに会場レッスンを兵庫県尼崎市にある「あましんアルカイックホール」で受けました。

これも希望者が申し込むという形式なのですが、ダメもとで申し込んだら当選。

申し込みは、8月頃で何ヶ所か会場がありましたが、当選した時に宿泊のことは考えることにしました。

今まで、自宅で孤独にオンラインレッスンを受けていたので、どうなることだか?62歳にしてわくわくが止まらない。

阪神尼崎駅から陸橋で繋がっていて、40年ぶりくらいに来て軽い衝撃でした。

会場に1時間くらい早く到着しましたが、既に30人くらいの人が待っていました。

リアル練習は初めてなので、知り合いは誰1人といません。

お隣りで並んでいる人に声をかけ、自分は初めてだということを伝え色々教えてもらいました。

受付もネックファンの受け取りも、佐渡練表示のスマホ画面です。

さっと画面が表示できないと手間取るので、画面をシュクショしておきました。

私は、ここでネックファンを受け取りました。

アルカイックホールの大ホールは1階2階合わせて約1800席あり、当日は1階満席状態で佐渡裕先生のレッスンを受けました。

当日は1,000人のレッスンだったようです。

佐渡先生登場前に発声練習を兼ねて清水先生の指導がありました。

ピアノは甲斐先生でアルトのリモートレッスンでいつも拝見していたので、実物は初めでしたが、勝手に親近感を持ってのレッスンです。

会場レッスンは、となりの人と手を繋いだり、男性は肩を組んで歌ったりと声を合わせるというより、気持ちを合わせるといった感じでした。

初めて会場レッスンを受けて、他のパートとハモった時の感動はひとしおでした。

それだけで、涙が出そうになり、本番はまだや!と自分に言い聞かせました。

佐渡先生は、かねてより阪神タイガースファンなので、タイガースの日本一の話を交えながらあっという間の90分間でした。

アルカイックホールは、たくさんお手洗いもあって助かりました。

前日リハーサル

リハーサル会場へ入場時

前日のリハーサルは、本番の会場と同じ大阪城ホールです。

晴天でたくさんの紅葉狩りを大阪城公園で楽しむ人と共に「サントリー1万人の第九」リハーサルの人で大阪城公園駅はごった返していました。

集合時間は16:45大阪城ホールだったのですが、15時くらいに着いてしまいました。

大阪城公園のお手洗いもたくさん並んでいて、JOテラスのお手洗いもいっぱいでした。

グッズ売り場にひとまず並んでプログラムを購入し、再度大阪城ホールに入場するため北玄関に並びました。

入場時にネックファンと座席票の画面の確認があるので準備して並びました。

ネックファンは首にかけて、座席票のスマホ画面に関して私は、シュクショ撮って待ちました。もちろん公式ページから表示できますが、電波などの状態で手間取ってはいけないので。

座席票をプリントアウトしている方もいました。

大阪城ホールの北玄関から自分の座席に入場。

大阪城ホールのお手洗いは、かなり数があるのですが、長蛇の列。まだまだ和式のトイレも多いです。

以前、ユーミンのライブで訪れたときも同様でした。もちろん一部男性用トイレを女性用に変更しても大変です。

客席9,000人、アリーナ席4,500人のホールなのでもう少し数が欲しいですね。

さぁ〜リハーサル♪

私は個人で申し込んでいるため、隣りは全くの初対面の方。

オンラインレッスンを受けた人ばかりだったので、神奈川、愛知、山形、兵庫と周りは色々な方でしたが、思いはひとつ。

1万人の第九を歌い上げたい❗️みなさんとてもいい方ばかりでした。

年頃も近く、子育て後の親の介護など、各自のstoryを抱いての参加でした。

私は、サントリー1万人の第九も初めて、第九の合唱自体初めてでした。

周りの方は、4回目とか1万人は初めてだけど、地元の合唱団で経験済みとか、音楽を選考していたので学生時代に第九は歌ったことある方ばかりでした。

とても不安に感じていましたが、「初めてなので付いていきますのでよろしく🙏」とお願いしました。

前日リハーサルは、17時から約2時間半で駆け足で進められました。

発声練習から第一部キャンディード序曲・マンボ、EXILEの道・CHOO CHOO TRAIN。

第二部の第九を第一楽章から第四楽章まで、蛍の光。

こんなに本格的なリハーサル💓

第四楽章で合唱団が立ち上がるタイミングの確認。CHOO CHOO TRAIN の腕を上げるタイミング。蛍の光の時にペンライトを振る確認など。

前日リハを終えて

明日に向けてのわくわくがマックス状態で帰路に着きました。

みなさん近くのホテルニューオータニに宿泊されている方もいれば、京橋のホテルに予約を取られたようです。

私は関西にいる家族宅に、お世話になりました。

とにかく当日の集合時間の確認を何度もアナウンスされました。

9時絶対厳守でホールは、閉じられるということ。

当日の昼食は持参するように。

会場は、熱気と空調のため私はヒートテックなどは着用せず、通常の下着に白ブラウス、靴はヒールのあるものではなく黒の革靴にしました。スカートがロングスカートで隠れてしまうので、長時間耐えれるものにしました。普段からヒールのパンプスを履いている方以外は、無理しない方がいいと思います。

荷物は基本座席下に置くため大きめのゴミ袋を用意してその中にバックや上着など入れて座席下におきました。

ついに本番当日|サントリー1万人に第九フロイデ♬

開場前のようす

私は、大阪城公園駅に8時前に到着。この時間なら、駅のお手洗いも並ぶことなく余裕でしたが、少しするとすごい列になっていました。

昼食も大阪城ホールの近くには、ローソンもあり、駅にはセブンイレブンもありますが、当日は品切れという情報もあり、私は持参しました。

実際、飲み物が足りないかなとローソンに入ったら、8時くらいならおにぎり、サンドイッチ、パンなどありました。

大阪城ホールの下では、各会場レッスンの方や東京チーム、名古屋チームの方々は集まって写真を撮っていました。

当日もグッズ販売をホール前でしているので、前日買えなかった方は、並んでいました。

その列とは別に、ホールに入場するための列を作って、開場されるのを待ちました。

前日リハーサルと同様、ネックファンを首にかけて、座席票の画面もしくはプリントアウトしたものを提示して入場です。

入場時にサントリーの天然水とケミカルライト(使い捨てのペンライト)やのど飴などの入ったパンフレットを受け取り入場。

列に並ぶ前に記念写真などを撮っていました。

当日リハーサル

本番は15時からなので、それまで午前中のリハーサルと午後のリハーサルです。

9時に入場して、欠席者の席を埋めるため、ブロックごとに指示を受けて詰めて行きました。

コロナだけでなくインフルエンザやマイコプラズマ肺炎など流行しているからか欠席の方も多くいました。

本人はもちろん家族に体調不良の方がいても看病等で欠席になった方もいらっしゃたでしょう。

当日、私は大阪城ホールに立つことができ、心からすべてに感謝しました。

当日リハーサルは、前日よりさらに佐渡先生のテンションは高く本気度が伝わってきました。

ここでも30分や20分の休憩時間にお手洗いに行けるか?問題。

昼食も取らないといけないし…でした。

お手洗い問題以外は、感動しながら自分の役割を確認しました。

MBSアナウンサー野島さんとメインパーソナリティーの田中圭さんとのやり取りやゲストのEXILE TAKAHIROさんと「道」「CHOO CHOO TRAIN」を合唱しました。

一部のキャンディード序曲、マンボ、二部の交響曲第九番・第一楽章から第三楽章、そして合唱もある第四楽章。

蛍の光もリハーサル。私たち世代はふつうに歌えますが、30代以下は大晦日の紅白歌合戦で聞くうたのようです。

ついに本番|サントリー1万人の第九

アナウンサーの野島さんとメインパーソナリティーの田中圭さんの流れるような紹介で開演。

一部は、キャンディード序曲で華々しく♬

そのあとマンボ〜うーを楽しく大合唱💃

EXILEのTAKAHIROさん登壇後、TAKAHIROさんのバンドと大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽団とスーパーキッズオーケストラと合唱団とで「道」「CHOO CHOO TRAIN」のコラボで私たちも徐々に乗ってきました。

二部はいよいよベートーヴェン交響曲第9番 喜びの歌 合唱付き

第一楽章から第三楽章、そしてソリストの方が登場して第四楽章♪

ソリスト ソプラノ 高野百合絵さん メゾソプラノ 清水華澄さん テノール 笛田博昭さん バス 平野和さんの生声を聞けるなんてなんと贅沢なんでしょう。

リハーサルとはまた違った迫力がありました。

聴き惚れている場合ではありません💦

1万人の合唱団も一斉に立ち上がり、私はとにかく必死で歌い上げました😅

歌い終わるとラデッキー行進曲でスペシャルゲスト登場❣️

阪神タイガースの大竹耕太郎投手。2023年は12勝。投手で2桁勝利は凄いのです。背番号49。男前です。

佐渡裕先生は無類の阪神タイガースファンです😆

もちろん、1万人で「六甲おろし」を大合唱しました(私も)。阪神以外のファンの方はどうだったのでしょう?

プロ野球に興味のない方は???だったかもしれません。

蛍の光をケミカルライトを振りながら、歌いおえても拍手が鳴り止まず、佐渡先生をはじめ各会場レッスンの先生方々が何度もあいさつしてくださいました。

すべて終わっての感想

生のオーケストラと共に合唱をしたのは生まれ初めて。

とにかく1万人の歌声がハモリその迫力は例えようがありません。

また、1万人の合唱とオーケストラがまるで大阪城ホール上方から降り注がれるような感覚でした。

ただ自分の声に関しては大丈夫だったのか?1万分の1は本当に微力だということを感じました。

私だけかと思ったら隣りの方の自分の声がわからなかったと言われてました。もちろん私には隣りの方の声は、しっかり聞こえてました。

62歳でもまだまだ感動できることに感謝、まさしくフロイデ🎉

もちろん来年もチャレンジしたいと思いました。

オッポ

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