私が独断と偏見でおとなに読んでもらいたい絵本を紹介します。
はたらきもののじょせつしゃけいてぃー
文・絵 バージニア・リーバートン 訳 いしいももこ
発行所 福音館書店
「けいてぃー」を読んでもらいたいおとなとは
「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」を手に取ってもらいたいおとなは、めまぐるしく時代が移り変わり、このままの自分でいいのか?と思っている人。
いまさら何をしたらいいのか?
若者たちにおじさんおばさん扱いでなんとなく疎まれているように感じている人。
「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」のあらすじ
けいてぃーという名前のキャタピラー付きの赤いトラクターの話です
トラクターの部品を変えて役所の道路管理部で仕事をします。
夏はブルドーザーとして町中の道路を直し、冬は除雪機をつけて除雪します。
けいてぃーは働くのが好きでした。
冬になるとトラックに除雪機をつけるので、けいてぃーの出番はたくさん雪が降った時だけです。
ある日風が強く2階の窓まで雪が積もった時、けいてぃーだけが動いているのです。
東じぇおぽりすの町中の人に感謝されるのです。
隣町の火事のあるところまで行き雪をかきのけて消防車の通る道を作ったり、飛行場で滑走路の除雪をしたり、あちこちの雪をすっかりかきのけて仕事を終えて帰っていきました。
「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」をすすめる理由
この絵本を選んだ理由は、まさしく私自身が時代に取り残されたように感じたりしているからでした。
IT化・グローバル化と若い人の時代になり、自信をなくしているおとな世代の人に是非読んでもらいたいとおもいました。
いつかは必要とされることはあるのではないか?
子育て時代に息子の読み聞かせをしていて「けれども そのとき ただひとり………」「けいてぃーは うごいていました。」このフレーズになると毎回湧きあがったことを思い出したからです。
絵も街の様子や除雪車けいてぃーのことを想像できるような描写です。
けいてぃーを読んで見てなにを感じるか?楽しんでください。
絵本は読書する習慣がない人もすぐ読め元気が出ます。
さいごに
神戸にできた「こども本の森」に大人の私も行って、子育て時代に読み聞かせてをした絵本などを見つけて懐かしく思いました。
絵本はおとな世代も元気にしてくれることに気づきました。
書店にはハウツー本があふれ今の時代の波をいかにうまく泳いでいくかを教えてくれています。
若い人にはそれがいいのかもしれませんが、おとな世代の私は溺れかけていました。
そんな時に思い出した絵本が「けいてぃー」です。